2017-09-29 Fri
「MTA全書出版記念講演会」に参加してきました。演者の寺内先生からMTAの取り扱いの注意点MTAの作用の仕組みを、MTAの化学的組成に基づいて説明していただきました。
MTAというのはポルトランドセメントというセメントを主成分とする、歯の根の治療に用いる薬剤です。
根管内で膨張し、封鎖性を持つ一方で、根管充填時に酸性の環境にさらしてしまうと、MTA中の成長因子を誘発させる伝達物質が出なくなる、という取り扱いが難しい材料です。
また、治療に使用する際の水分の量も重要です。ちょうどよい粘張度でないと、根管内をうまく封鎖できません。
歯内治療は原因(感染)を除去すれば自然治癒する、不可逆性歯髄炎は治療の結果として不可逆性になる。
リバスキュライゼーション(リバイタリゼーションの一種)には血液供給が大事で、そのためには細菌感染を除去する、刺激がない薬剤を貼薬する、封鎖性の高い修復材を用いる、根尖周囲を挫滅させない、の4条件が必須です。その結果血管が再生され、そして組織が再生される、と解説していました。
森克栄先生の【歯内療法をしない=抜髄をしないことが大事】というコメントも奥が深かったです。

歯科医師 東
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2017-09-14 Thu
こんにちは!日に日に過ごしやすくなってきましたね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
私は先日、「セフルケア処方」セミナーに参加してきました。
自宅で使用する、歯ブラシ・フロスや歯磨き粉・フッ素ジェル等について勉強してきました。

患者様にケア用品を販売するというスタイルではなく、それぞれのお口の悩みに合ったケア用品を「処方」というお薬と同じスタイルで患者様へご案内するというセミナーです。
商品に入っている成分をより理解し、一番効果的・シンプルな組合せで、患者様に継続してご自宅で使っていただきたい。
そんな思いで参加してきました。
歯ブラシにフロス、歯磨き粉に洗口液やガム…沢山のものを取り入れても続かないと意味がありません。
私もあれこれ毎日続けるのは苦手です…
お薬と同じように、1回の使用量や使い方を詳しくお伝えし次回の検診・クリーニング時にチェックする~という循環を生み出せると、みなさまの口腔内もさらに良くなってくるはずです。
現在、ほんまる歯科に置いてある商品も見直していく予定です。ご期待下さい!
それでは、これから食欲の秋に突入しますが、
美味しいものを食べた後は…歯磨きをお忘れなく!!
最後までお付き合いありがとうございました。
受付 小野瀬